rFactor 一風変わったフレンド戦2016 DNOC Formula One Championship振り返りその1
Rd.18アメリカGPにてドライバーズチャンピオン決定、最終戦となるRd.19ブラジルGPでのコンストラクターズチャンピオン決定、今シーズンのウィナーの数11名、年間最多勝ドライバーは3勝で2名。結果を見るだけでも今シーズンの混戦模様が伺える。実際にドライバーズチャンピオンシップでは最終戦ですでに順位が確定していたのはランキング1位のドライバーだけであり、コンストラクターズチャンピオンシップに限ってはどのチームにも順位が変動する可能性があった。そんな今シーズンをRd.1オーストラリアGPから振り返っていこう。
Rd.1オーストラリアGPは今では予想することの出来ないほどの波乱が起こるレースとなった。タイヤが摩耗するにつれてスピン、コースオフをするマシンが多発し、J.Button(マクラーレン)やメルセデス勢がその餌食となってしまう。そのためフロントウィングを損失してしまうマシンやリアウィングが飛んでいくマシンも少なくなかった。そして最初のウィナーに輝いたのはまさかのR.Haryanto(マノー)であった。彼はこの後序盤戦にかけて圧倒的な強さを誇りチャンピオンシップを牽引していく存在となっていく。
Rd.2バーレーンGPではE.Gibfen(トロロッソ)とR.Haryantoとメルセデス勢のトップ争いとなっていく。普通に考えたらメルセデス勢が有利と思われたがトップ争いから真っ先に脱落したのは彼らであった。そして一騎打ちとなったレース終盤にE.GibfenがR.Haryantoを抑えトップに立つとそのまま優勝を飾った。そしてこの時後ろのL.Hamilton(メルセデス)が突然最終ラップでストップ。原因はガス欠であり前半戦は特にこのガス欠がドライバー達を苦しめることとなってしまった。
Rd.3中国はY.Mattari(メルセデス)らがデビューしたレースであった。決勝はT.Ebihurya(フェラーリ)がリタイアするなどもあったがほとんどトラブルも無くレースは進んでいった。だが最終ラップに悪夢が待っていた。トップ独走していたG.Kisuke(ザウバー)ら上位勢を中心にいきなりストップ。原因は前回L.Hamiltonをリタイアに陥れたガス欠であった。この混乱を掻い潜り優勝したのはC.SHINJI(フェラーリ)であった。兎にも角にもこのレースはガス欠が主役のレースの1つとして取り上げられることとなってしまうこととなった。
Rd.4ロシアGPでは前回に引き続き新しくN.Nitroid(フォースインディア)らがデビューした。決勝はそのN.Nitroidらが操るフォースインディアの独壇場とかし「最強説」が出る程の強さを見せることとなる。結果はS.Chimaki(フォースインディア)が優勝、N.Nitroidは惜しくも表彰台には届かなかったものも4位フィニッシュとなった。後方では今後のチャンピオンシップ争いを左右する重要なことが起こっていた。Y.Mattariが最終ラップまで7位を走行していたがその最終ラップで4つ順位を落としポイント圏外に落ちることとなってしまう。これに腹を立てたY.Mattariは移籍を決意、この直後Rd.11イギリスGPよりフェラーリと契約することを決定したという。
B.Tomo(トロロッソ)らがデビューしたのはRd.5ブランズハッチだった。しかしこのレースは再び悪夢が主役となってしまった。予選・決勝共にウィリアムズとR.Haryantoのトップ争いになる。しかし16周目でいきなりZ.SOQ(マクラーレン)がガス欠で早くもストップ、これが悪夢の始まりだった。残り1周でW.LY(ウィリアムズ)はH.Suzu(ウィリアムズ)とR.Haryantoのピットの関係でトップに立った。だがここでいきなりレーシングスピードを失いコース際にマシンを止める。原因はやはりガス欠であった。この2台含めてこのレースではガス欠により10台のマシンがストップし完走は11台となるサバイバルレースとなった。そして優勝はR.Haryantoが奪いポイントを94Pに伸ばしランキングトップを独走することとなった。しかしこれ以降この勢いは鳴りをひそめることとなってしまった。
Rd.6スペインGPの開始前に大改革が行われ、勢力図が一変することとなった。今まで一強として君臨し続けてきたR.Haryanto(マノー)が最後尾に沈み、不調だったメルセデス、フェラーリ勢が復調したのである。さらに各ドライバーを苦しめ続けてきたスピンやガス欠といった問題点もほとんど解決されることとなった。そしてレースはB.Tomo(トロロッソ)とR.Masa(メルセデス)が終盤に来てまさかの作戦ミス、T.Ebihurya(フェラーリ)が優勝した。
Rd.7は荒れたレースとなった。メルセデス中心に壁に追突するマシンが多発、リタイアするドライバーも出て、さらにマノーの2台が失格にもなってしまうなど赤旗寸前になるほど危険な状態になってしまう。レースはレッドブルがワンツーを果たし3番手には混乱を掻い潜ったK.Mitarashi(ルノー)が入った。そしてレース終了後R.MasaとC.Choco(レッドブル)らのレッドブル勢との間に何らかのトラブルがあったとの報道まで出てくるなど終始落ち着かないレースウィークとなってしまった。
Rd.8カナダGPでは劇的な幕切れに誰もが興奮することになった。フロントローをフェラーリが独占するが決勝はY.Mattari(メルセデス)がトップを奪い独走、1周も1位を譲ることなくW.LY(ウィリアムズ)を1秒差で従え最終ラップへ。すると半周でW.LYはY.Mattariを射程圏内に捕らえると最終コーナーのシケインで並びチャンピオンズウォールギリギリを抜けてオーバーテイクを決め大逆転優勝を果たすこととなった。
Rd.9バクーGPはモナコ以上にリタイアするドライバーが出ることとなることに。なんと完走したドライバーは8名しかいなかったのである。こんなサバイバルレースとなったがW.LYはT.Ebihuryaを抑えて危なげない走りを見せ前回のレースの勢いそのままに2連勝を果たすこととなった。 Rd.10オーストリアGPではメルセデス勢がフロントローを独占。決勝ではメルセデス勢とウィリアムズ勢とT.Ebihuryaのトップ争いとなっていく。最高速で勝るウィリアムズがセクター1で優位に立つかに思われたがそう簡単にはいかず、メルセデス勢がワンツーを奪い返すとチームオーダーが発令され、3位以下をシャットアウトすることに成功しY.Mattariが優勝、R.Masaが2位のワンツーでこのレースを締めくくった。そしてこのレースで限りでY.Mattariはメルセデスからフェラーリへ、T.Ebihuryaはフェラーリからルノーへ、K.Mitarashiはルノーからメルセデスへ移籍することとなった。
まったり新聞社
DNOCモータースポーツ広報部
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